7/14 阪神 2019年ペナントレース前半戦を終えて
前半戦も終わりました。
39勝41敗4分 借金2 首位巨人と9.5ゲーム差の
2位で折り返しです。
以下は、矢野監督の前半戦総括です。
(2019年7月11日 ディリースポーツの記事より引用)
-前半戦を終えて。
「チーム全員で戦う姿とか、凡打でも一塁まで走る姿とか、
やれることは選手個人個人、すごくよくやってくれているな、
という手応えはあります」
-前半戦で見えた課題は。
「やっぱり点を取りたいですね。どうやって点を取るかというのは、
チームの課題にもなっていますし。あとは、やっぱりミスがね。
出ることは仕方がない部分はあるんですけど、それをどう捉えて、
どうしていくか。準備のミスは改善していけると思うので」
-前半戦の野手、投手のMVPは。
「野手では近本と梅野が、よく引っ張ってくれたと思います。
ピッチャーはみんな頑張ってくれました。中継ぎ以降もそうですし、
球児もね。ずっとどんな場面でもいってくれていますし、
ジョンソン、ドリスは安定した投球をしてくれているんで。
そのあたりですかね」
-開幕前から痩せてもなさそうですが、寝られていますか。
「よく言われるんですけどね。目の下のクマとか、シミが多いから、
そう言われるのかもしれないですけど。僕は至って元気なんで。
負けてる時はそんな顔になってしまってると思うんですけど、
僕は本当にめちゃめちゃ元気です。後半も元気を出して、
僕自身が一番ええガッツポーズするくらいのつもりで頑張っていきます」
-後半戦、選手に打ち破ってほしい部分はどこか。
「まだまだ伸びしろのある選手ばかりなので、
ミスを取り返してくれる後半戦になると思います。
失敗しないと学べないことも多い。
前半の悔しい思いをみんなが持って戦うことで、
後半戦はいい形でやっていけると思う」
Photo by ディリースポーツ
そしてこちらが藤原崇起オーナーのコメントです。
矢野監督の来季続投を明言しています。
(7月12日日刊スポーツの記事から抜粋)
「みんなが補い合いながら競争している。
誰かがケガをしても誰かが出てくる。いい形になっている」。
藤原オーナーは来季以降の指揮について
「そら、当然そういうことですよ。みんなで、コーチも含めて、
いま、一生懸命やってくださっている。そら、期待しています」
と言及。続投を明言し、来季は3年契約の2年目となる。
「まだ勝ちが負けより少ないところが残念。願わくば、
今でもジャイアンツに食らいついていくくらいでやったら言うことありません」
と本音をにじませつつ、自らデータを持ち出して切り出した。
「ゲームが84試合終わって25%が1点差の勝ち負けですわな。
多いですわな。そこで勝ちきらなあかんということでしょうから。
1点差って大きいでしょ?
1点差で勝ったのが11、12試合で負けたのが10個ほどかな。
それを勝ち抜かないかんということですから」
今季の1点差試合は12勝11敗。
リーグワーストのチーム失策数72個など守備が弱点。
「エラーや走塁のミスがあったりがよく出ていますけど、
そういうところを克服するのが後半のね。
監督やコーチも、選手も分かっているでしょう」
と指摘し、ミス撲滅指令を出した。
「我々はちょっとしたことを勝ち抜くことが一番必要。
後半戦に向かって足らんところの力をつけるように
頑張ってくれると期待しています」
監督もオーナーも基本的に同じことを課題にしていますね。
エラーや走塁ミスを減らして、リーグ屈指の投手陣で逃げ切る。
もしくは後半にしぶとく追いついて逆転する。
矢野監督の、のびのび野球でチームの雰囲気はよさそうですので、
次のステップは、首脳陣が言わなくても中心選手からチームのつまらないミスを
戒めるようになってきたら、ワンランク上の大人なチームになるのかなと。
あとは投手陣も、先頭打者への四球や二死走者なしからの
四球はやめてほしいです。極論ですが、打率2割前半の打者に
四球出すくらいなら真ん中投げてクリーンヒットを
打たれたほうがいいと思います。
筒香や誠也みたいな強打者は別ですが。
その他主力野手についての簡単なコメント。
■近本選手
打率.261 6本塁打 24打点 19盗塁
新人としては100点満点。
出塁率の.309が後半戦の課題。バッティングの調子が
悪い時もファールで粘って四球を選べる
嫌な1番打者への成長を期待。
■糸原選手
打率.262 1本塁打 25打点 3盗塁
いつのまにか近本選手の打率も打点を追い越しました。
出塁率.364が最大の長所です。
■糸井選手
打率.309 5本塁打 35打点 6盗塁
一時打率が下がりましたが、
あれよあれよという間に打率3割に戻してきました。
実力も実績もひとりだけ別格。出塁率.402。
OPSも.823と主力では8割を越えているのは彼だけです。
■大山選手
打率.270 10本塁打 50打点
開幕からずっと4番を任せられ、守りぬいたのは立派の一言です。
ファンやマスコミが厳しい人気球団で、
抜擢されて4番を打つのは、本人もベンチも
ものすごく忍耐が必要だったと思います。
大山選手はリーグ5位の50打点と3割近い得点圏打率、
チーム最高の10本塁打と結果で4番の座を守りました。
■マルテ選手
打率.267 7本塁打 29打点
右ふくらはぎの張りで開幕は出遅れ。
ファンや首脳陣が期待するような圧倒的な長打力は
発揮できていませんが、4/29の1軍昇格以来、効果的な一発で
チームを勢いに乗せました。意外と選球眼もいい。
ロサリオにはない外角の変化球の見極め。
ヘイグやキャンベルにはない一発。
今の阪神には貴重な戦力です。